命に感謝 その6 ガンと生きる
2008-11-06
身体にきついことしたんだから食べて体力つけなきゃ。身体を休めなきゃ。そう思って、食っちゃ寝、食っちゃ寝状態な日々。飲み込みが驚くくらい楽になっていく。4日目に金具の留め具が取れた!野口病院には小さな温泉があるんだけど、5日目にはそこでの入浴もOKに。2日目から4日目はシャワーでしたが。この頃にはベッドで腹筋をしたり病棟を歩き回ったりできるようになってました。無理はできませんでしたが。
切除した甲状腺とリンパ腺の病理検査の結果は、甲状腺乳頭癌との確定診断。8ミリ部分以外に摘出した右甲状腺内で転移なし、リンパにも転移なし!とのこと。なので放射線治療も必要なし、術後7日目で退院予定ですと告げられホッとした。
退院前に同室の人とも話したのだが、やはり甲状腺専門で、かつ、有名な病院だけに、遠くから来てよかった。同じ病気の人が集まるから、手際がいいというか対応がいい。かといって単なる流れ作業とならず、熱意も伝わってくるケアぶりだと感じた。看板ゆえに各地から患者がくるのみならず、これならクチコミで患者が増えるだろうなと思った。
甲状腺乳頭癌という病気、エコーの発達で早めに見つかるケースが増えてきたが、気付いていない人がほとんだという。確かに8月までは僕もそちら側だったのだ。偶然にも小さなうちに発見してくれた近所の内科の先生には感謝してもしきれない。僕は放射線治療も受けず、飲み薬も処方されていない。それでいいのだろうかと不安にもなるが、類型的判断での診断なのだろう、気にすまいと思う。
20年、30年後に再発するというのがよくあるケースだという。なので、油断して定期検査を怠らないようにと指導された。再発と考えると、もう一度このプロセスが待っているのかと気が滅入る。でも、20年などといわれ、そういうペースの病気なのかと多少は気が楽に。あくまで「多少」だが。
仮にまだ20年生きられるなら、それまでに、甲状腺以外が癌になってしまうかもしれない。他の病気になったり、事故に遭うかもしれない。今回の癌発覚と手術で強く思うに至ったことは、人生の終期だ。やがて死ぬとは分かっていても、それはあくまで「やがて」であり、遠い先だと希望的に思い込んでいた。だが、自分は違う、少なくとも平均より早く死ぬだろう。受け容れないと。日々の生活を急に変化させられるものではないし、その必要もない。キャリアだと意識して、その分、日々を深めに味わおうというスタンスくらいが自分にはちょうどいいかも。
自分を含め、入院中に患者それぞれの家族が来て一緒に時間を過ごしているのを眺めていると、最後は家族だなあ、人のつながりだなあとしんみりした。大切にしないとね。
最後に、長文に付き合ってくれた方へ。エコーを受けるときは首も検査してもらってくださいね!ただし万一のために、検査前3ヶ月以上前にガン保険に入ってね(蛇足)。
【術後2週間の傷口】
触るとまだ膨らんでいる感じ。触感も普通じゃない。

