命に感謝 その4 手術前夜

 2008-11-04
両親の勧めで、入院前に地元の病院でPET-CTを受診。野口病院で紹介状を発行してもらっていなかったので自費診療で受けた。約20万円も支払った(ToT) もっとも、MRIなどの検査も含むものであったが。細胞診で癌と確定されているのだったら、保険は利くと言われ、たっぷりと後悔した。

PETの結果ではほかに異常は見つからなかった。このときかなりホッとした。PETの画像に甲状腺の癌は映っていた。非常にかすかに。検査結果を説明してくれた先生は、「私が癌になるとすれば甲状腺の癌が良い。腫瘍が小さいうちに見つかってラッキーですね。安心して手術を受けていらっしゃい。」と言って下さった。まあ誰もガンになりたいとは思わないだろうが、励まされた。さくっと、切除してもらいましょう!という気になれた。

数日を経て、いざ別府へ。野口病院に到着すると、示されたベッドの側にあらかじめ送った荷物がある。ベッドは窓際だった。明るくていい。3人部屋で、すでにお1人入院されている。

その方は人間ドックで癌が見つかり、数日前に入院したそうだ。聞けば、生年月日も1日しか違わない同じ歳の男性である。甲状腺の疾患は女性に多い中で、同じ歳の男性である2人が同じようなプロセスを経て同じ部屋にいる。不思議なもんだとと思いつつ、すぐに打ち解けた。「同じ病気の患者同士で色々話せるから、あえて大部屋を勧めます」と事務の方が言っていたのに納得できた。

手術を控えて数日過ごすうちに、いろいろ見えてくる。入院など初めての経験なので他の病院と比較することはできないが、野口病院では節目節目で案内の印刷物が渡される。感心するのは、その案内にある内容がもれなく実施されることだ。病棟を歩いて入院患者の名札を数えたが、その時点で80人ほど入院していた。これだけの入院患者を勤務の交代がある看護士たちでほぼもれなくケアしていくのだから、すごいなあと思った。言葉は不適切だろうが、患者ごとの作業工程表のようなものの管理が徹底しているのだろう。

また、病棟をうろついているとやはり女性が圧倒的に多い。だが男性もいて、同年代らしき人は5人くらいいた。その内の1人に話しかけると、この人も健診で見つかり、腫瘍の大きさも僕とほぼ同じ。やはり他県からいらしている。年齢は僕の1つ上。境遇が似ていることもあり、すぐに打ち解けてしまった。思えば入院の手続きの時に窓口で僕の前に手続をしていた人である。手術も同じ日の同じ時間の予定である。後日談になるが、退院も同じ日の同じ時間帯であった。

この同世代3人は、それぞれコレステロールや中性脂肪が高いと血液検査で判明。嗚呼、悲しき30代男たち(^_^;) 栄養士さんから指導を受け、反省を強いられるのであった。ただ、病院の素晴らしくバランスが取れた食事のおかげで、退院時には改善していました。超薄味だけど、多品目なので、そりゃあよくなるでしょうよという献立でした。普段の食事では病院のような献立を毎食とることは不可能だ。せめて間食をやめよう。

検査を受けつつ、時が過ぎていく。検査がないとき、同室の人と外出許可を受けて温泉へ行ったりした。そして運命の日がやって来た。

つづく
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